Last Updated on 2025年5月22日 by 成田滋
これから暫くドイツ語の文法をおさらいしていきます。品詞といえば名詞が代表でしょう。名詞に付随して性、数、格を表すのが冠詞です。他の品詞を名詞化する働きもあります。定冠詞、der は元来指示代名詞から生まれ、不定冠詞 ein は数詞から転化したものです。定冠詞は種属全体を表す普遍的用法で、不定冠詞は個々の事物を指示する個別的用法があります。以下その例です。
普遍的用法:Der Mesch is sterblich. 人間は死ぬ存在である。
Ein Mensch lebt night ewig. 人間は永遠には生きない。
個別的用法:Dort liegt ein Buch. そこに本がある。
Wem gehort das Haus? その家は誰のものか。
定冠詞は次のように変化します。格はそれぞれ1格、2格、3格、4格があります。
1格 der Vater 父は die Mutter 母は das Buch 本は
2格 des Vaters 父 der Mutter 母の des Buch 本の
3格 dem Vater 父に der Mutter 母に dem Buch 本に
4格 den Vater 父を die Mutter 母を das Buch 本を
冠詞の変化は、英語にはありません。英語にはthe, a,といった定冠詞と不定冠詞がありますが、、、ドイツ語の冠詞は格によって複雑に変化します。これがドイツ語の一つの特徴といえそうです。
